コツコツ長者への道

2013年にインデックスファンドでの積立投資を始めた素人&ビギナー&個人投資家です

極限までにお金を使わない生活とは?

ある青年がイギリスで1年間、お金をまったく使わずに生活するという実験を行いました。
その生活中に書かれたのが本書、『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(マーク・ボイル著、吉田奈緒子訳、紀伊國屋書店)です。


ぼくはお金を使わずに生きることにした

ぼくはお金を使わずに生きることにした


節約はできればした方がいいだろうなーと思っていて、そこからの興味本位で読み始めました。もちろん、お金をまったく使わないというのはちょっと極端だと思うし、それ自体が経済にとっていい事なの?という疑問もありました。だから読みはじめは、結構胡散臭い感情をもちながら読んでいました。


しかしこの一文を読んでからは、変な先入観はもたずに読んでいくことにしました。

 

ぼくは「人類が明日からお金を使うのをやめたらいい」と言ったことはない。「人類が来週から石油を使うのをやめたらいい」と言わないのと同じだ。どちらも、いつかそうなってほしいけれども、現時点でそんなことをしたって、ぼくらのインフラ全体が潤沢なお金と石油の存在に基づいている以上、大惨事を招くだけだろう。ぼくはお金を石油と同じように考えている、それを使いつづけるならば、せめて、必要性が低かったり環境に害を与えたりする物やサービスに使うのはやめようじゃないか。今後は、長い目で見て人類を真に持続可能にしてくれるような新しいインフラを構築するために、これら両方の資源を使っていこうじゃないか。ぼくにとって、それは革命ではなく、進化であり、移行であり、変容なんだ。

 

そう、彼はまったくの理想主義者ではなかった。現実を見ながら理想の世の中にするためにどうすればいいのか?を考えている。

 

衣食住から恋愛、趣味などいろんなことをお金を使わないで行おうとする。そういった極端な経験から物事に取り組むからこそ、私たちが普段見逃していること、見るべきことが彼の口から語られます。

 

 

物事の本当の価値

例えば「時間」についての捉え方について。
彼の生活では、何をするのにも時間がかかる。
洗濯をするのにも、一杯のお茶を入れるのにも、冬に暖を取るのにも、自然の物を使って一から作り出さなければいけないから何十分もかかかる。
しかし、彼は物事の本当のコストを考えた時それは当然の時間であると言います。
私たちは普段の生活でお金を使って生活用品を購入し、それらを使用することで、そういった本当のコストを意識しないで暮らすことができている。それはありがたいことであり、経済を成り立たせるためにはきっと重要なのではあるけれど、時には思い出して見る必要がある。

 

 

自分が使う物を自分の手で作るようになるにつれて、あるいは自分で作らないまでも、作る人との距離が縮まるにつれて、物の本当の価値に敏感になる。

 

将来に不可欠なスキル

こうしたお金を使わない生活をしていくために必要なスキルは何なのか?

彼はこう述べています。

 

 

実験を始める前、自然環境と調和したカネなし生活のためにどうしても必要なのは、大工仕事、野菜の栽培、パーマカルチャー的設計、医療、服づくりやつくろいもの、調理、野外でのサバイバル、人の指導などの技能だと思っていた。カネなし生活におけるそれらの重要性は今でも否定しない
(中略)
しかし、一年の実験を経た今、そうした技能は「二次的なスキル」だと考えるにいたった。それよりも、肉体的健康、自制心、地球とその上に生きとし生けるものに対する礼節、それに与え、分かち合う力。これらこそがカネなし生活にとって欠かせない「一次的なスキル」である。


ここを読んで、ああそうだよなとなぜか心底納得してしまいました。
健康であって、欲望を抑えて、感謝し、親切になれる気持ちがあれば、何とかなるしそれで幸せに生きていくことができるのです。