コツコツ長者への道

2013年にインデックスファンドでの積立投資を始めた素人&ビギナー&個人投資家です

「死」を考えることは生き方のチェック

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(中村仁一著、幻冬舎新書)。

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

ショッキングな書名ですが、中身もかなり歯に衣着せぬ内容でした。
医師である中村仁一さんの考え方は極端にも感じますが、極端さゆえに強く考えさせられることがあります。


特に印象深かったのは、「死」を考えることは生き方のチェックだという言葉です。


本書ではこんなふうに述べられています。

「自分の死」を考えるのは、「死に方」を考えるのではなく、死ぬまでの「生き方」を考えようということなのです。
すなわち、いのちの有限性を自覚することで、「今、こんな生きた方をしているが、これでいいのか」と現在までの生活の点検や生き方のチェックをし、もし「いいとはいえない」ということなら、軌道修正を、その都度していこうということなのです。


さらにこのようにも書かれています。

医療には、若返らせることもできず、死ぬことも防げないという「限界」が厳然としてあるのです。今後どんなに医療が発達しようとも、”老いて死ぬ”という大枠は、どうすることもできないでしょう。大事なのは「今」なのです。
「今」の生き方、今の周囲へのかかわり方、今の医療の利用の仕方が、死の場面に反映されるのです。「今」の生を考えるために「死」の助けが必要なのです。


そうです。人間いつかは死にます。これは逃れられない事実です。

しかしそれがいつかは誰にもわかりません。
だからこそ「今」の生き方を省み、(それなりに)満足できる人生だったと思える生き方を、「今」することに意味が出てくるのです。


そしてここで重要なのは、そういうことを数年に1回考えるということ。

毎日毎日そう切羽詰まった思いで生き続けることは現実的ではありませんし、それはそれで問題でしょう。

しかし10年を一区切りとらえてその半分の5年に1回程度なら、「今の生き方でいいのか?」、「もっとこう生きたい!」などと人生の軌道修正をするのにはちょうどいいのではないでしょうか?


人生が「有限である」と認識することで、日々何となくしている行動や考え方を整理することができます。

「有限である」と考えるから、「これは無駄。これは必要」と判断する気持ちも出てきます。

無駄なことや自分が本当はやりたくないことは徐々に削っていくなりして止めていくことで、必要だと思うことや自分が本当にやりたいことへと選択と集中することが可能です。


そのために、どれだけのお金がかかるのか、どんな生活スタイルにしていくのか、どんな価値観を育てていくのかを考えていくことで、「今」という人生を生きていくのです。