コツコツ長者への道

2013年にインデックスファンドでの積立投資を始めた素人&ビギナー&個人投資家です

「知力」「徳力」「体力」そして、「生活力」を身につけよう

アメリカの大学、日本の大学、そして日本の中学・高校で教鞭をとってきた経歴をもつとても興味をそそられる方がいるのを知りました。

その方は、柳沢幸雄さんです。
『自信は「この瞬間」に生まれる』(柳沢幸雄著、ダイヤモンド社)ではそういった経験をもとにし、教育について熱く語られています。

自信は「この瞬間」に生まれる

自信は「この瞬間」に生まれる


「好きなこと」がある時私たちは、それを仕事にできたらいいなと考えます。特にまだ若く将来について考える時には、「好きなこと」を仕事にしたいという思いが強くあるものです。
しかし、柳沢さんはこう述べます。

最近、職業教育が重視されるようになってきていますが、「好きなこと」を伸ばそうとするばかりではなく、「好きなこと」をどうすれば「食える仕事」につなげられるかという視点が、スッポリ抜け落ちてしまっているようにも思えます。
(中略)
子供は大人が口を出さなければ、「好きなこと」が「食えること」につながるように考えたりはしません。

だからこそ、教育では子供が持った夢に対して、「どうしたら、それで食えるだろう」と問いかけて、考えるきっかけを与えることが必要だとおっしゃります。

そこで重要なのは、「好きなこと」=「仕事」からもっと視野を広げ、「好きなこと」と「食える仕事」がうまく重なる部分を見つけ、それを自分の将来像として見すえること。

私は、この「好きなこと」と「食える仕事」がうまく重なる部分を見つけるということが本当に重要だと思います。

正直申しまして、私自身も「好きなこと」=「仕事」にしようと考えていたため、かなり仕事の範囲を狭めていました。その結果、「本当は何をしたいのかわからなくなってしまった」という悪循環へとはまり込むことにもなりました。

まずは、いろんな事にチャレンジして、好きなことを見つける。そしてその分野での自らの能力を見定めることが重要です。そうして重なる部分を見つけていくのです。

また必ずしも「好きなこと」を「食える仕事」と結び合わせる必要はないことも忘れてはいけません。「仕事」はお金を稼ぐため、そしてそのお金を使って「好きなこと」をするというのもも全然構わないのです。

しかしもしそれらが結びつくのなら早い段階で将来に向かっての計画を立てられるし、目標が定まっている分大きな努力もできるようになるでしょう。そしてこの「好きなこと」を「食える仕事」へとすり合わせていく力こそが子どもたちが育てていくべきものなのです。

ハーバードの学生と東大生の違いはどこか?と聞かれた柳沢さんは、こう答えます。

実際に学生たちを見ていると、学力の差はほとんど感じません。けれど、決定的に違うことが一つある。それは「生活力」です。親や他人に頼らず生活を切り開いていく、いわば「自活力」。残念ながら、それが東大生には乏しいのです。

有名な話ですが、欧米では若い頃に親元を離れて生活するのが普通のこと。だからこそ、どういう経済状況(若いころには当然お金もないでしょう)にあっても生活を楽しむことに貪欲なのです。

私が常々言っているのは、人が身につけなくてはならないのは、「知力」「徳力」「体力」「生活力」の四つ。
(中略)
でも、やっぱり一番大切なのは「生活力」。私が一番うるさく言うのはこれですね。

ここを読んでとても感動しました。つまり「好きなこと」を「食える仕事」へとすり合わせていく力も、生きていくための「生活力」なのです。


さてここまで、柳沢さんの経験から語られた考え方についていろいろ紹介してきました。
本当に参考になるところがたくさんある柳沢さんですが、その生きた方について最後にこう述べています。

生きかたについて、私はとてもシンプルに考えています。
人間、心地よく生きるのが一番だ。それが私の基本哲学。
最低限食べていけるだけ稼いでいるのなら、後は自分にとって心地よい時間のすごしかたをすればいい。それが一番ハッピーなのです。

ただし、こういった生きかたを実現させるためには、周りの意見に流されていてはダメです。そのために自分にとっての心地よい時間のすごし方をじっくりと考えて、確固とするする必要があります。

私の場合、受験勉強をして、高校・大学へと合格することが目標となっていたため、「生活力」も「自分にとっての心地よいすごし方」もおざなりになっていました。そして働くようになって十年以上が過ぎた今、その重要性が身にしみて分かるようになりました。

遅くはなってしまいましたが、それでも私は現在「生活力」を育て、「自分にとって心地よい時間のすごしかた」を目指して生きていこうとしています。 (^.^)