コツコツ長者への道

2013年にインデックスファンドでの積立投資を始めた素人&ビギナー&個人投資家です

自由を得たいのなら、まず教養を得よう

学び続ける力 (講談社現代新書)

学び続ける力 (講談社現代新書)


「自由を得る」ということは、生きている中でこの上なく理想的なことです。私自身、いろいろな自由を得るために働き、生きています。そんな自由を獲得するためには、教養を得ることが重要だと言われた時、どう思うでしょうか?

わかりやすいニュース解説で有名な池上彰さんは、東京工業大学のリベラルアーツセンターに所属しており、現代の教養を学生に伝えているそうです。そんな池上さんが「現代の教養とは何か?」と、2012年にアメリカのMIT、ハーバード、ウェルズリーカレッジという世界で名だたる大学の教養教育を視察し、以下のような感想を述べています。
この三つの教養教育に共通した考え方は、まさに「すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる」という考え方でした。
(中略)
教養としての経済学は教えるが、すぐに役立つビジネス(経営)は教えない。それを学びたかったら、大学院のビジネス・スクールに行きなさい、というわけです。
同じように、サイエンス(科学)は教えるが、テクノロジー(技術)は教えない。学びたかったら、MITの大学院に行きなさい、というわけです。
これこそが、教養なのだ。私は深く同感しました。

一見、どういった違いがあるのかよくわかりません。しかし東京工業大学リベラルアーツセンター、センター長である桑子(くわこ)敏雄教授(哲学専攻)の話を聞くことでその違いがわかってきます。
リベラル=自由、とは与えられた問題の解を出すのではなく、自ら自由に問題を設定し、新しい解を探していくことである。
アメリカのリベラルアーツ教育では、既存のシステムを組み替える発想のトレーニングを教えている。このため、社会に出た後も、大卒のエリートたちはシステムやフレームワークを変えることができる。

何より「基礎」が重要だということです。その基礎があれば、自分の求めるものを探し出したり、創り出すことができるのです。

さらに、池上さんの同僚である上田紀行教授(文化人類学が専門)の話が理解を決定づけます。
教養=リベラルアーツの、リベラルとは、さまざまな枠組みから自由になることである。
では、どんな枠組みからどう自由になることなのか。
まず、それを考えること自体が教養の第一歩である、ということ。
そして、これまでの常識が通じない、変化の激しいいまのような時代においては、教養こそが次の解をだすための実践的な道具になり得る、ということ。
であるがゆえに、教養を身につけたからには、傍観していてはだめで、社会に対して、積極的にコミットメントする、参加する、関わっていかなければ、真の教養人とは言えない、ということだと。

いろんな知識をもって、それをもとにして、これまでの世の中になかったものを生み出した人間こそ、教養人なのです。
そして彼らは、生み出したものにより社会を変えていきます。
それまで誰も想像さえし得なかったことが、当然のこと、無くてはならないものとなっていくのです。
そしてそれは社会にあるさまざまな既存の枠組みから彼らを自由にし、もし世界がこうなったらいいのにと彼らが望んだものなのです。

だからもし自由を獲得したいと思ったのなら、上っ面だけのマメ知識ではなく、基礎教養を得ることが重要なのです。